こんにちは、トトロP(@totorop_ikuji)です。
フランスでは昨日、革命記念日のため毎年恒例の軍隊パレードの見物客や、テレビ局のヘリコプターが上空をぶんぶん飛んでいたり、しっちゃかめっちゃかな一日でした。
私も仕事の行きかえり、人込みに巻き込まれながらも、寄り道してエッフェル塔の花火を撮影してきたので、もしよかったらご覧ください(o^―^o)
動画からはあまり見えませんが、すごい人込みでした。警察の方々も、沢山の人々を数か所にまとめてパトカー用の通路確保が大変そうでした。
まるで日本の夏祭りのようです。
このような、イモ洗い的(古い?)な状況で、やっぱり気になるのがスリの存在。
世界各国と同じように、この国にもスリは確かにいて、こちらが何かに目を奪われた瞬間を狙っています。
今でこそ私自身もやっと慣れて、こういった場所に出かけるときはお財布を持たず、携帯のカバーの中に20€だけ押し込んで(そしてメトロの切符も念のため2枚ほど)出かけているため携帯だけしっかり持っていればいいのですが、
フランスに来て間もない頃、地方都市で携帯電話をもぎ取られるという経験をしました。
これから夏休みで観光地に出かける方々にも、恐らく必要ないかもしれませんが、もしも私の失敗談が役に立てれば幸いです。
それでは、どうぞ!
田舎だからって油断はNG!海外の地方都市の国鉄の駅は、ガラの悪い人の宝庫
フランスに来て2年目の夏、パリではある程度気をはっていましたが、田舎の地方都市にひとりででかける用事があり、初めての経験にルンルンと電車を降りました。
ホームには目つきの悪い人がいたのですが、特に気にせずすれ違い、プラットフォームを変えるため、がらんとした地下に降りたところで、手に持っていた携帯をもぎ取られました。
はじめ、あまりにも手から自然に取られたため、馬鹿ですが、たまたま友人が一緒の電車でふざけて取って行ったのかと思ったのですが、相手は全然知らない人。一目散にダッシュで逃げられてしまいました。
私は荷物も沢山あってフルスピードでは走れませんでしたが、たまたまスニーカーを履いていたため、その背中を目がけてダッシュ!
10分ほど、叫び続けながら犯人を追いかけました。周りのフランス人もびっくり(笑)・・・もしも日本だったら恥ずかしくてできないですけど・・・。
もう無理かも・・・!と思ったときに、本当に運よく、高校生くらい?のフランス人の男の子2人が犯人を追いかけてくれ、犯人もこれはやばいと思ったのか、草むらの中に私のiPhoneを捨てて逃走しました。
(なんとこのフランス人の男の子たち、ショック状態&完全バーンアウト状態の私に「大丈夫ですか?」と声をかけてくれて、草むらのiPhoneを探してきてくれただけでなく、お礼を渡そうとした私に、「ありがとう、でも大丈夫です。」と爽やかに立ち去ってしまいました。)
この男の子の親御さん、本当に良い子に育てられて素晴らしいと思います・・・。見知らぬアジア人観光客のためにここまでしてくれて、お礼も受け取らずに去って行ったなんて・・。
特にiPhoneなどの換金性の高い携帯電話は狙われやすい
私のiPhoneは最新モデルではなかったので、犯人も無理しなかったようですが、iPhoneは狙われる物品ナンバーワンだそうです。小さくて盗難しやすい割に、高価ですもんね。
うちの旦那くんもパリ郊外でギャング数名に襲われたことがあり、その時もiPhone狙いだったそうです。
(旦那くんはガジェット大好き人間なので、なんとかiPhone守りましたが・・・。)
とにかく地下鉄でもよくあるパターンが、電車が次の駅に着いた時のドアの開閉時に、携帯電話を取られる⇒犯人はその駅で降りてそのまま逃走パターンが多いです。
取られたら、何でもいいのでその瞬間に大声を出して、助けを求める
一番の理想は、その国の「助けて!」という言葉を、事前に覚えておくことかと思いますが、パニック状態だと何も言葉が出てこなくなりますよね。
フランス語だと、「au secour!(オースクール!)」と言いますが、私はこの言葉を知らず、ただ「盗られた!(Volé!ヴォレ!)」という言葉だけ知っていたので、それを連呼しました。
あと、どさくさに紛れて「ヘルプ!」も叫んだかもしれません。フランス語、少しは話せてたんですけど、2年ぽっちじゃ非常時にはあまり出てこないんですよね。
もうこの経験から5年ほど経っているのですが、今も思い出すとぞっとしつつ、叫びまくって走りまくったことに恥ずかしさを覚えつつ、あのフランス人の高校生の男の子たちの優しさに感動しつつ・・・グルグルと色んな感情が湧いてきてしまいます。
(それ以降は、特にそのような目には遭っていませんが、気を抜いてはいけませんね!)
とにかくもしも万が一盗られてしまった時のことを考えて、事前に
旅行中は必要最小限のクレジットカード(盗難時の緊急連絡先を別の場所に控えておく)を持ち、パスポートと幾らかの現金をお腹に巻き、あまり美しくはありませんが、携帯はできれば洋服のどこかにつないでおくくらいのことをすれば、万全だと思います。
子ども連れだと、なおさら荷物も多くて、子どもに目を配らなければいけないので、集中できなくなるため、多少ダサくても物を盗られるよりかは安全面を重視。
また、何かあればすぐに日本大使館に駆け込めるよう、訪問都市の大体どのエリアに大使館があるかもチェックできれば一番いいですね。
いかがでしたか?皆さんに私の恥をさらしてしまいましたが、少しでもこの経験がお役に立てれば幸いです!
夏休み、良いご旅行を!