水疱瘡からみるフランスの「子供を強くする」文化

フランスの子育て

こんにちは!トトロP(@totorop_ikuji)です。

皆さんのお子さん、旅先で病気にかかってしまったことはありませんか?

うちの子は、バッチリ、今年の夏休みのマレーシア旅行で、水疱瘡にかかってしまいました・・・。

保育園でもらってきたようです。

 

水疱瘡はかかると本当に大変で、しかも自分の子どもがかかると辛そうな姿をみて可哀そうで胸が痛くなってしまうほどですが、病気に対するフランスの向き合い方が日本のそれとは大分違っていたので、レポートします。フランスでの教育の在り方が垣間見えました。

水疱瘡はとても厄介な病気

水疱瘡は、感染がとても強く、空気・接触・飛沫感染などから人に移る病気です。

潜伏期間が長く、約2週間。一度発疹がでて、1週間ほどでかさぶたが出来ますが、発疹がでる過程がとてもかゆいので掻きむしり、そこから雑菌が入り重症化(とびひ)することがあります。

感染力がとても強く、口のなかや目の粘膜に水疱瘡のウィルスがつくと、粘膜付近で増殖し、2週間ほどかけて皮膚に移ります。そのため、潜伏期間が長いと言われています。

 

また、妊婦さんに移ってしまうと初期であれば流産の危険性もありますし、それ以降でも胎児に影響が出たりと、大変なことになります。

 

フランス式育児の言い分

 

「こどもは雑菌や病気にかかって強くなる!」

もうこれにつきます・・・。

 

以前書いた保育園についても記事でも触れましたが、

>>>フランスの公立の保育園に子どもを預けるとこうなる!娘が激変!

赤ちゃんがハイハイしているところに土足でみんな保育園にあがるし、フランスの育児は結構ワイルドです笑

 

今回、娘が水疱瘡になった経緯は・・・

 

夏休みに出かける2週間ほど前のある日、トトロPが保育園に娘を預けに行くと、園長先生が素敵な笑顔で、「今、水疱瘡が流行っているので、子トトロPちゃんもかかっちゃうかもしれませんね」とおっしゃいました。

 

・・・勘弁して!!

 

フランスでは、なんと水疱瘡を「必ずかからなくてはならない病気」として位置付けており、保育園でも高熱がでない限りは預かってくれます。

(つまり、衝撃的なことに、園内で水疱瘡が流行る事を容認・・!)

娘の友達が、たくさん水疱瘡にかかっていたため、園長先生は親切にも、前もってお知らせしてくれていたのです・・・。

 

でも、だからといって対処のしようもないので、不安要素であるこの通告を、私は即座に記憶から抹消していました。

そして2週間後。マレーシアへの飛行機に乗った私たちを待っていたのは、娘のほっぺと首に出来たぽっちぽち!

 

勘弁して~~

 

そこから1週間、私の家族との楽しい(はずだった)マレーシア旅行は、娘の看病と、かゆいかゆい泣きながら体をかく娘に、新しいおもちゃを見せて気を紛らせながらの療養旅行へと姿を変えたのでした。

 

一緒にスケジュールを合わせて、わざわざ日本から来てくれた私の甥っ子は日本で育っているので、ちゃんと水疱瘡の予防注射をしていましたが・・・フランス式の言い分によると、大人になってからかかる水疱瘡のほうが重症化するので、子どものうちにあえて免疫をつくるために水疱瘡に「あえて」かかるのは大切だそう。

 

ばい菌への感覚と言い、フランスの保育園って、子どもを病気にかからせてどんどん強くするという、「守り」よりも「攻め」のスタイルなんですね。

 

でもやっぱり可哀そうだよね

あまりのかゆさに、最近やっと言葉を発するようになった娘は、一瞬で「かゆい」という言葉を覚えて、連呼していました・・・。(しかも日本語・フランス語両方(´;ω;`)不憫だ~)

 

家族水入らずで行ったマレーシア旅行、結局、娘の水疱瘡で全く家族の団らんがなかったので、(私の姉は妊娠中なので、水疱瘡が移らないように徹底して別行動をとりました)私の家族には一年ぶりに会ったのに結局あまりゆっくり話せなくて残念でしたが今回は仕方がない!

 

・・・ちなみに、今回はじめて水疱瘡の英語の名称(Chicken Pox)を知りました・・・。

もう使うことはないかな・・・(遠い目)

こんな残念なトトロP一家ですが、もし応援していただけると嬉しいです・・・トホホ

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