こんにちは。在パリブロガー・世界のさゆりです🌏🥖🗼
パリに長く住んでいると、時々、ものすごく格好いい年上の女性を見かけます。
明らかに60代、70代くらい。
白髪もある。
シワも普通にある。
別に20歳若く見せようとしている感じでもないのに、真っ赤な口紅を塗り、大きなサングラスをかけ、自分の好きそうなコートを着て、カフェで一人でワインを飲んでいる。
「若く見えるから素敵」
ではないんです。
ちゃんと年齢を重ねているのが分かる。
それでも、
「私はこれが好きですけど?」
という感じで生きている。
あれは一体なんなんだろう。
私も40代になり、20代の頃とはずいぶん変わりました。
肌も違う。
体も違う。
疲れ方も違う。
たまに写真を見て、
「あれ? 私が知っている顔と違うな」
と思うことがあります。
誰、この人。
……私なんですけど。
そこで、ふと思いました。
私たちが怖いのは、本当に「老いること」なのでしょうか。
それとも、
老いたら、女としての価値がなくなること
が怖いのでしょうか。

フランス女性も、普通に老いを気にしていた
最初に言っておくと、
「フランス女性は老いなんて全然気にしません」
という話ではありません。
調べてみたら、普通に気にしていました(笑)。
フランス人女性1,000人を対象にした調査では、美しさを構成する重要な要素として、
- 自然な見た目
- 自信
- 魅力的な肌
が挙げられています。
一方で、美容医療を考えたことがある女性もいました。
フランスに国境を越えた瞬間、突然シワが愛おしくなるわけではないらしい。
そりゃそうです🤣
ただ、私はこの調査に「自信」が入っていることが面白いと思いました。
20歳に見えるかどうかだけではない。
その人自身が、
「私はこれでいい」
という感じで存在していることも、魅力として見られているのです。
「素敵な私でいないと価値がない」という罠
私は昔から、上質な場所やきれいなものが大好きでした。
素敵なホテル。
レストラン。
ワイン。
海外の華やかな世界。
麻布十番に住んでいた頃は、外国人が多くて、六本木が近くて、窓から東京タワーが少し見えることに、ものすごく喜んでいました。
単純~😂
その後フランスへ来て、ワインの国家資格を取り、パリのレストランでソムリエールとして働きました。
富裕層のお客様と接する機会もありました。
だから私は昔から、
「素敵な世界に似合う私になりたい」
という欲が強かったのだと思います。
でも、これは一歩間違えると、
「素敵な私でいないと価値がない」
にもなります。
きれいじゃなきゃ。
ちゃんとしていなきゃ。
若く見えなきゃ。
人から羨ましがられる人生じゃなきゃ。
そうなると、老いることはものすごく怖い。
自分の価値だと思っていたものが、一つずつ減っていくように見えるからです。
でも最近、逆の可能性もあるんじゃないかと思うようになりました。
老いることで価値が減るのではなく、
自分にとって、どうでもいいものが分かってくる。

私は旅行好きなのでこれが必須↑
年齢を重ねると「本当に大切なもの」が見えてくる
これに関係する「社会情動的選択性理論」というスタンフォード大学の心理学者の理論があります。
名前は仰々しそうですが、考え方はシンプルで、
人は「人生にはまだまだ時間がある」と感じている時、情報を集めたり、人脈を広げたり、将来の可能性を増やしたりすることを優先しやすくなります。
一方で、残された時間には限りがあると感じるようになると、
「今の私にとって、本当に大切なものは何?」
を優先しやすくなると考えられています。
誰と過ごしたい?
何をしている時が幸せ?
何に時間を使いたい?
年齢そのものというより、「これから使える時間をどう感じているか」が選択に影響するのです。
富裕層婚活のはずが、超節約家と結婚していた
20代の頃は、選択肢がたくさんありました。
どんな仕事をする?
誰と付き合う?
結婚できる?
どこに住む?
いくら稼ぐ?
可能性が多いからこそ、人の目も気になります。
私なんて、ワインを勉強し始めた理由の一つが、
「富裕層男性との婚活に使えるかもしれない(ウフッ」
でしたから~🤣
当時の私は、富裕層男性と出会いたければワイン🍷だと思っていた。
なぜそこまで確信していたのか、今聞かれても困るけど、日本で趣味のワインのクラスに行くと、男女問わずめちゃくちゃ素敵なハイスぺ大人がゴロゴロいたんですよね~
特にフランスワインなんて、高級!=マナー良い経営者のたしなみみたいな風潮もありました。
しかし私は何故かワインに恋してそのままフランスへ渡り、壮大に国家資格まで取りましたとさ😂
そして最終的に結婚したのは、ものすごく節約家のフランス人夫😂😂
富裕層婚活は一体どこへ行ったのでしょうか。
今思うと、「何があっても絶対に私を見捨てない」というのが最後の決め手だったんですよね…
私の計画はだいぶ違う場所に着地しましたが、現在、夫は毎日のように料理をしてくれるのと、
めちゃくちゃ家族を大切にしてる人なので、結果オーライということにしています。
「ちゃんと見える私」より幸せだったもの
40代になった今は、若い頃ほど「どう見られるか」だけでは動かなくなりました。
私は誰といたい?
どこへ行きたい?
何を食べたい?
誰と笑いたい?
今日、どうしたい?
こちらのほうが、だんだん大切になってきています。
最近の私は、夫が朝ごはんを作っているのに、時間に余裕があれば普通に布団にいることがあります。
料理もほぼ夫です。
私は料理が苦手すぎて、日本からフランスにホットクックを持ってきました。
(昔の記事良かったらチラ見してみてください😂)
美食の国に、ホットクック。
海外移住の荷物に調理家電を入れるほど、私は自分の料理能力を信用していなかったらしい。
そして3歳のうちの子がトコトコこちらへ来ると、あまりのかわいさに、
「バブバブバブーー!」
と叫んでいます。(普通にイタイアラフォー)
ワインの国家資格も、会長秘書の経験も、語学力も、全部消えます。
残るのは「バブ💝可愛い」だけです。
でも最近は、こういう瞬間のほうが、
「ちゃんとした女性に見られている私」
より、はるかに幸せだったりします。
年齢を重ねて何かを失っているというより、
何が自分にとって本当に幸せなのかが、少しずつ分かってきた
とも言えるのかもしれません。

「もうこの年だから」と自分で諦めない
イェール大学の研究では、自分自身の老化について肯定的なイメージを持っていた人は、
否定的なイメージを持っていた人より、平均7.5年長く生存していたという関連が報告されました。
もちろん、
「老化をポジティブに考えたら、必ず寿命が7.5年延びます🤓キリッ」
という単純な話ではありません。
観察研究なので、因果関係が証明されたわけでもありません。
それでも、
「老いについて自分が何を信じているか」
は、思っている以上に自分の行動へ影響するのではないかと思います。
もし、
40歳を過ぎた女性は価値が落ちる。
50歳になったら、女として終わり。
60歳から新しいことを始めても仕方がない。
と信じていたら、自分で自分の人生を小さくしてしまいます。
服もおしゃれも!
仕事も!
旅行や友達との時間も!
欲望イエーイ!!!
って思ってたほうが絶対に素敵なおばあちゃんになりそうですよね✨

60歳の私は、まだ会ったことのない人
フランスには、老いや人生の終盤について長年考えてきた心理学者、マリー・ド・エヌゼルがいます。
彼女の著書に『L’Aventure de vieillir』という本があります。
直訳すると「老いるという冒険」。
私は、このタイトルが好きです。
老いを、劣化ではなく、「冒険」として見る。
考えてみれば、60歳の自分も、70歳の自分も、まだ会ったことのない人です。
私はオーストラリアへ行った時も、フランスへ来た時も、知らない世界を見ることにワクワクしました。
だったら、60歳の私も70歳の私も、まだ行ったことのない国のようなものかもしれません。
どんな服を着ているんだろう。
誰といるんだろう。
どこに住んでいるんだろう。
何に笑っているんだろう。
相変わらず子どもを見て、バブバブ言っているのでしょうか。
80歳になっても言っていたら、それはそれで少し怖いです。
でも未来の自分を、
「劣化した今の私」
として見るのではなく、
「まだ会ったことのない私」
として見る。
それだけでも、老いることへの見え方が少し変わる気がします。
参考:マリー・ド・エヌゼル『L’Aventure de vieillir』
自分を、この世で一番大切な人として扱う
私が魅力覚醒講座に入ってから、心に残っている考え方があります。
自分自身を、この世で一番大切な人として扱う
ということです。
最初に聞いた時、私は少し泣きそうになりました。
私はずっと、
親はどう思う?
夫は?
子どもは?
人に迷惑じゃない?
を先に考えてきたからです。
自分の欲が出てきても、その欲に気づくより先に、
「でも」
で潰していました。
今の私は、自己肯定感とは、
「私は美しい」
「私は価値がある」
と鏡の前で100回言うことだけではないと思っています。
老いても。
失敗しても。
シワが増えても。
昔できたことが、できなくなっても。
それでも、
「今日の私は、どうしたい?」
と聞いてあげること。
それが、自分を大切にすることなのではないでしょうか。
若く見えることと、魅力的であることは同じじゃない
私は今も、きれいではいたいです。
美容も好き。
ネイルもしたい。
素敵なホテルにも行きたい。
「見た目なんてどうでもいいわ」
という境地には、全然いません(笑)。
むしろ素敵でいたい。
でも、
若く見えることと、魅力的であることを同じにしなくてもいい
とは思うようになりました。
20歳には、20歳の魅力がある。
40代には、40代の魅力がある。
60代になったら、その時にしか出せない何かが、きっとある。
パリで格好いい年上の女性を見る時、私が惹かれているのは、シワがあるかどうかではありません。
「私は、私の人生をまだ楽しんでいますけど?」
という感じ。
あれが格好いいのです。
あなたは、どんなおばあちゃんになりたいですか?
もし、若く見られなくても。
誰にもモテなくても。
誰からも羨ましがられなくても。
「年齢にふさわしい」
「母親だから」
「妻だから」
を一度全部横に置いたら。
あなたは、どんなおばあちゃんになりたいですか?
どこに住んでいる?
何を着ている?
誰といる?
何を食べている?
何にお金を使っている?
どこへ旅行している?
私は、上質なホテルには相変わらず行きたいです。
おいしいワインも飲みたい。
世界中に友達がいてほしい。
80歳になっても、たぶん新しいAIを触っています。
そして子どもたちから、
「ママ、またどこか行ってる」
と言われていたい。
それくらいがいい。
老いを恐れないとは、
「老化がうれしい!」
と思い込むことではないのかもしれません。
老いていく自分にも、まだ欲しいものがあると知っていること。
そして、その欲を年齢を理由に消さないこと。
私は今、そんなふうに思っています。
「私は本当はどうしたい?」を見つけたい人へ
もしこの記事を読んで、
「じゃあ私は、本当はどんな人生にしたいんだろう?」
と思ったら、世界のさゆり公式LINEに、
5つの質問で「私、本当はどうしたい?」を見つけるシート
を置いています。
人生を全部変えなくて大丈夫です。
まず一つ、
「あ、私、これが欲しかったんだ」
が見つかったら十分。
LINEでは、パリの話、夫や子どもの話、私の恥ずかしい失敗、魅力覚醒講座で見方が変わったこと、時々AIの話などを送っています。
一見すると、
「この人、一体何屋なんだろう?」
という内容です(笑)。
でも、私の中では全部つながっています。
自分が知らなかった世界を知り、「私はどうしたい?」をもう一度考えること。
年齢を重ねることを「失っていくこと」だけではなく、
まだ会ったことのない自分に会いに行くこと
だと思えたら、少し楽しみになりませんか?
私は、そんなふうに年を取りたいです。
またパリから、面白いことを見つけたら書きます。
それでは、また♡


