在仏たった3年半の私がフランスで出産・育児を決意した理由

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こんにちは、トトロP(@totorop_ikuji)です。
新境地で出産・子育てって、本当に不安ばかりですよね・・・。

私はフランスに住んでかれこれ6年が経とうとしていますが、子どもを産んだのは、この国に来て3年半というまだ日の浅い時でした。

まわりに日本に里帰り出産をする友人も何人かいたことから、本来ならば出産という一大イベントをフランスで経験するのは躊躇すると思いますが、私には「きっとフランスのほうが自分にあっている」という変な確信がありました。
日本では元々少し過干渉気味な親に育てられて、人とのコミュニケーションも苦手な方なので、フランス人のある意味正直な、「家族と自分自身が一番大事」というところも、肌に合っていたのかもしれません。

また、出産前に偶然、いくつかの本と出会って、それまでなんとなく
ぼんやりとイメージしていたフランスの出産と子育てについて、
例えばそれまでなんとなく感じていた、子どもを一人の人間として扱う
フランス人の姿勢についても「あぁこれがそうだったんだな」と腑に落ちましたし、
自分もそのように子育てをしたいと思ったからというのもあります。

また、筆者の方の実体験を読むことで、皆悩んでいるのが普通で、自分も不安なりにやっていくことができるかもしれないと、ある意味覚悟ができたように思います。

今日は私が海外で育児をする決心をするのに背中を押してくれた本について、書いてみたいと思います。

フランスの育児鉄板本「フランスの子どもは夜泣きをしない」

アメリカのジャーナリストであるパメラ・ドラッカーさんが書いたものを日本語に翻訳した本です。

ご本人は現在フランスにお住まいで、お子さんと一緒にビストロで食事をしたときの体験から、「なぜフランスの子はレストランで落ち着いて食事ができるの?」と疑問に感じ、フランスの子育てスタイルを分析し、この本を出版されました。

アメリカ人向けに、フランス人を少し美化しているようにも思いますが、フランス人の子どもとの接し方(子どもがまだ喋れない月齢でも、大人と同じようにしっかりと言葉で説明する)や、子どもの教育方針(子どものストレスを取り除くのではなく、ある一定のストレスを容認して、自分でコントロールできるように導く)など、学べることはたくさんあります。

特に夜泣きの部分に関して、私はこれに悩んでいた時に読み返して実践しましたが、今では夜中に一度も起きることはなくなったので、とても助かりました。

 

ストレスを排除せず、人生では避けられないこととして子どもに教えるフランス人の教育方針について、なんとなく私が道端で見かけるフランス人ママから感じ取っていた、自分も取り入れたいと思っていた育児スタイルが明文化されていて、頭で理解できました。

よくよく考えると、以前書いた記事(水疱瘡からみる)のように、フランス人がばい菌と触れさせて子どもを強くさせるスタイルと同じやんけ!と思う・・ストレスを人生では避けられないこととして教えるあたりが(笑)

>>>水疱瘡から見るフランスの「子供を強くする」文化

 

パリで育児に奮闘するママに!「パリの子育て 親育て」

パリで一人娘を育てる日本人の筆者の方が、妊娠してから娘さんが10歳になられるまでの記録を綴っています。娘さんとの仲の良いやり取りがいきいきと描かれ、コミカルな文体で、いたるところに「クスっ」と笑えるストーリーがちりばめられています。また、章ごとにパリ在住の役立つコラムが掲載されています。

例えば緑の家もこの本で知りましたし、うちの娘も生まれてからずっと定期健診でお世話になっている母子保護センター(PMI)についての記事も参考になりました。

>>>もしも保育園に入れなかったら?パリにもあります、児童館(La maison verte/緑の家)

>>>PMIについて(全力執筆中!)

 

緑の家をつくったフランソワーズ・ドルトの「子どもも一個の主体性を持った人間である」、そしてどんなに小さくても言葉で話しかけるという姿勢や、子どもを「神様からの預かり物」という話も、この本で読んで非常に感銘を受けました。

フランス語のフランソワーズ・ドルトの著書を手に取ってみるのも勉強になると思いますが、さわりだけでも知りたい方は、この本のいたるところにドルトの精神について記載があるので、興味深いと思います。

その他、フランスの子どもたちの小学生からの習い事や、バイリンガル児としての日本語・フランス語の変遷など、自分のシチュエーションと重ねて予測できるので、これからフランスで生活する、背中を押してくれたように思います。

 

いかがでしたか?日本で子育てされているママも、子どもの接し方の選択肢の一つとして、面白いのでぜひ読んでいただきたいです。
育児、悩むことが沢山ありますが、一緒に頑張りましょう~!!

あとはいざという時に身に着けておきたい語学力。ただでさえ文化も違って色々と戸惑うのに、言いたいことが伝わらないのはダブルパンチで辛いです。こちらも良かったらお試しでどうぞ(^^